シザーのセルフメンテナンス

みなさんシザーは大切に扱っていますか?
シザーの研磨は、3ヶ月~6ヶ月ぐらいが目安といわれています。
使用方法により個人差はありますが、シザーは刃物です。
使用しているうちに刃は丸みを帯び、切れ味は少しずつ下っていきます。
気がつけばかなり痛んだ状態で使っていたという方が少なくありません。
切れ味が下がったシザーや刃が痛んだシザーは、美容師の技術向上に悪影響はもちろん、お客様も切れ味鋭いシザーでカットされると違いがわかると思います。
切れ味が変わればシザーのコンディションが変わります。シザーのコンディションが変われば知らず知らずにシザーの使い方が変化し、美容師の皆様の技術をスポイルしてしまいます。シザーというのは、コンディションを維持してこそ美容師の技術向上に役立ちます。
ご愛用のシザーを長持ちさせる秘訣は、完全に傷みきってしまうまで使うより、毎日のケアがシザーを長持ちさせる方法です。
▶︎セルフメンテナンス方法
■水分による汚れを取り除く
ティッシュペーパー等で水分や、シザーに付着した細かい毛髪を取り去ってください。(手をケガする事のない様に十分注意を払って行ってください)
■セーム皮で拭く
1日の仕事・レッスンの終了時には、必ずセーム皮でシザーの刃を内側に向けて拭きましょう。
その時、必ずセーム皮を持つ手を固定して拭きましょう
■ネジの開閉度の調整する
毎日使用するシザーですので、時にはネジがゆるくなったり、逆に硬くしめ付いていたりする場合があります。
適切な硬さにする事により、刃が強くあたりすぎたり、毛をひねってしまう事を防ぐ事ができます。
うめ込みネジの場合はゆっくり閉じて指穴と ヒットポイントの間を、1cmから2cmになる様に調整します。 閉める時、一部分に特に重く(かたく)なる場合は、 調子が良くない証拠です。
なお、ロングシザーズ(6.5~7インチ等)は、刃先に力を持たせる為に、おがみひねりが強く設定される事が多く、刃先が強く当たるのは問題ありません。
ハサミは美容師の手です。美容師という道を選んだのであればこの先長い付き合いになります。しっかり大切に扱っていきましょう♪
