ヘアカラーとパーマのダメージの違い。複雑化するダメージに対応
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最終更新日:2014/08/16
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多様なダメージ
高校生や中学生のお客様の場合、はじめてヘアカラーやパーマを施術される方が多いですね。それぞれのダメージの種類などを答えられるとお客様に安心していただけます。
▼パーマとヘアカラーによるダメージの違い
パーマとヘアカラーではダメージ領域が異なる。ヘアカラーでは主に毛髪の表面部分。パーマでは毛髪内部の構造に変化を与える。
■パーマによるダメージ
パーマによるダメージは、1剤に含まれるアルカリや還元剤と、2剤に含まれる酸化剤が毛髪に作用して生じるもの。シスチン結合へ影響があるほか、毛髪内部に隙間ができ毛髪成分の流出がおき、毛髪強度が弱くなる。
■ヘアカラーによるダメージ
ヘアカラーによるダメージは1剤のアルカリと、2剤に含まれる過酸化水素。施術中の成分流出は少ないが、キューティクル領域のダメージが大きいために、毛髪成分の流出がおきやすく、施術後の日頃のヘアケアを怠らないようお客様への説明が必要になります。
▼コンプレックスダメージ
これらのパーマ・へアカラーの併用ではそれぞれ同種の施術を繰り返すよりもより大きなダメージを髪に与えてしまう。
▼ダメージスパイラル
パーマ・ヘアカラー剤のアルカリや過酸化水素によるCMC脂質流出をきっかけに、シャンプーなどの不適切なホームケアによって連鎖的に毛髪ダメージが悪化。パーマ・ヘアカラーの施術を併用する場合は、CMC脂質の働きをサポートするトリートメントを使うなどの工夫が必要。
