アルカリカラー剤で髪が染まるのはどうして?
日本でアルカリカラー(酸化染毛)剤が導入されたのは1907年頃とされています。どうしてアルカリカラー剤で髪が染まるのか、メカニズムを理解し施術不良がないようにしましょう。
▼アルカリカラー剤で髪が染まる仕組み
アルカリカラー剤は酸化染料とアルカリ剤を主成分とする1剤と、過酸化水素を主成分とする2剤からなります。1剤と2剤を混合して使用することで、メラニン色素を分解・脱色して、染料を毛髪内で発色させて、髪を染めます。
■毛髪にアルカリカラー剤を塗布すると
▶︎1剤のアルカリによって髪が膨潤してキューティクルが開き、酸化染料が髪の内側に浸透。
▶︎1剤と2剤を混ぜることで生じる酸素が、メラニン色素を分解・脱色する。それと並行して酸化染料が発色。発色した染料は酸化重合して高分子化している(分子が大きくなっている)ため、外部に流出しにくく、毛髪内部にとどまることができる。
