乳化すると毛髪にどんな効果があるのだろうか?
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最終更新日:2014/08/17
ヘアカラーについて, ヘアカラーの疑問を解決
▼乳化すると毛髪にどんな効果があるのだろうか?
■地肌の染料を洗い流し、色持ちを良くする
「乳化」の目的は2つあります。ひとつ目は地肌についてヘアカラー剤を洗い流してきれいに取り除く事です。染料は、酸化重合して発色すると水に溶けにくくなり、水で洗っただけでは落ちません。しかし、「乳化」で地肌をマッサージすると、薬剤の中に入っている界面活性剤の、親油基の部分が反応し、地肌についた酸化重合体を綺麗に洗い落としてくれます。
ふたつ目の目的は、酸化重合体をしっかりと毛髪内にとどめておく事です。酸化重合体は「乳化」時のもみ込みによって、毛髪のより内部に入り込んでしっかり染着します。
損傷している毛髪では、毛髪内部のコルッテクスに空洞ができていて、大きくなった染料(酸化重合体)が溜まりにくくなっています。そのため、健康毛に比べて色の持ちが悪くなります。しかし「乳化」をすることによって色がしっかりと定着するとともに色持ちが良くなります。
特に痛んだ毛髪では、極端に染料が入り込みやすくなっているので、長時間「乳化」を行うと「吸い込み」現象が起こり、暗く濁った発色になるので注意しましょう。
